新潟の名産品を紹介します!

このブログは、①新潟県の名産品の紹介と②弊著へのご感想とご意見、ご質問の受付を目的としています。

信越キノコ戦争 新潟と長野の戦い

f:id:niigatameisan:20171013190648j:plain

信越キノコ戦争とは、新潟と長野のキノコメーカーがキノコ市場をめぐって争っている企業間競争です。

きのこの山たけのこの里の対決ではありません。

信越とは、長野の旧国名信濃国と新潟の旧国名越後国、それぞれ旧国名の頭文字を取った言葉です。

 

キノコ業界を簡単に解説した記事ですので、就活生の業界研究にも役立てれば幸いです。

 

新潟のキノコメーカーは、南魚沼市の株式会社雪国まいたけ

長野のキノコメーカーは、長野市の株式会社ホクトです。

日本国内のキノコ業界は、この2社がシェアの多くを占める2強体制となっています。

キノコ市場はおよそ2300億円の市場規模で、雪国まいたけが約270億円、ホクトが約430億円の売上高となっています。

昨今では、人工栽培に不可能と言われてきたホンシメジの生産に成功した滋賀県タカラバイオ株式会社(キノコ事業部売上高:約19億円)が台頭してきています。

タカラバイオ株式会社

 

ホクトは、エリンギやブナシメジを主力商品としているキノコメーカーです。

www.hokto-kinoko.co.jp

「きのっこのこのこ、げんきのこ~♪」の歌でよく知られています。

www.youtube.comここ数年では、俳優の要潤氏と女優の鈴木砂羽氏が出演したCMが話題となりました。

www.youtube.com

一方、雪国まいたけは、まいたけを主力商品としたキノコメーカーです。

www.maitake.co.jp

元々まいたけは、高価な食べ物でした。

まいたけの由来は諸説ありますが、

江戸時代に農民たちがまいたけを殿様に献上して、その褒美に多くの銀をもらって、喜んで舞を踊ったことがまいたけ(舞茸)の由来と言われています。

この由来から分かるとおり、まいたけは高価な食べ物で、今から30年前の昭和時代までまいたけは高価な食べ物でした。

そのまいたけを庶民でも食べれるようにしたのが雪国まいたけ創業者の大平善信(おおだいら よしのぶ)社長です。

大平社長がまいたけの大量生産に成功し、それまで1kg1万円だった価格が1kg1500円にまで価格破壊され、庶民の食卓にまいたけが上がるようになりました。

 

雪国まいたけは、まいたけ市場を独占して成長していきました。

ホクトは、エリンギとブナシメジの市場を独占し、両社がそれぞれの市場を独占するという暗黙の了解で住み分けをしていました。

しかし、2000(平成12)年にホクトが突如まいたけ市場に参入。

これを受けた雪国まいたけは2002(平成14)年にブナシメジ市場に参入。

こうして信越キノコ戦争が始まりました。

 

消費者の取り込みを狙って、両社とも印象的なテレビCMを展開しました。

2002年から上記のホクトのキノコの歌のCMが放映されました。

2003(平成15)年には、歌手の郷ひろみ氏が、2006(平成18)年には芸人のはなわ氏が出演する雪国まいたけのCMが放送されました。

www.youtube.com

両社の競争の結果、低価格のキノコが消費者の手に渡りました。

しかし、熾烈な価格競争によって両社とも利益は大幅に下がりました。

雪国まいたけはおよそ40パーセント、ホクトはおよそ15パーセントの減少となりました。

 

信越マイタケ戦争は2017年現在も続いており、両社ともキノコ業界の覇権をめぐって争っています。

新興勢力のタカラバイオが覇権争いに加わり、キノコ三国志の様相になるのか、キノコ業界から目が離せません。